しつけのきほん~わんちゃんの記憶~
みなさんおはようございます。ドッグトレーナー上石です。
今回はわんちゃんの記憶についてのお話です。
人間とは感覚が少し異なるので参考にしてみてください。
聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、ソビエト連邦の学者、イワン.パブロフが行った条件反射に関する実験です。
①メトロノームを鳴らす
②犬にご飯を与える。
③これを繰り返すとメトロノームの音を聞いただけでよだれを垂らすようになる
というものです。梅干を見るとよだれが出てくるのと理屈は同じです。
これを日常生活、例えば散歩に当てはめるとこうです。
例.猫が苦手なわんちゃんの場合
①いつもの散歩コースの曲がり角に猫がいた
②次からその曲がり角を警戒するようになる
人間の場合、「ああ、前あの角に猫がいたなぁ」と記憶には残っても、
いつも猫がいるとは限らないと理解できます。
しかしわんちゃんの場合はその考え方ができません。
「あの角には常に猫がいる」という思考になります。猫がいないことの方が多いので、「猫がいない」という経験も積み重なりますが、「猫がいる」という記憶の方が強烈なのでそちらの方が記憶には残りやすいです。
以上のことが頭に入っていると、わんちゃんとの付き合い方も変わってきますし、良い関係を築きやすくなるのではないでしょうか?
今回は以上です。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
DogTrainingGINGA代表 上石圭一郎
090-8213-5894