犬の感覚の世界
◆犬の嗅覚
犬が嗅覚が発達している。鼻が利くということは皆さんご存知かと思います。
これは人と違い犬は四足歩行で地面との距離が近いからだと言われています。
またもともと犬は夜間活動の習性があったので、視覚の代わりに嗅覚が発達したと言われています。
人間が視覚に頼って生きているのに対し、犬は嗅覚に頼って生きています。
例えばマーキング。電柱などの匂いを嗅いでいるわんちゃんを見たことがあるかと思います。
その匂いから
・誰が
・いつ
・どこからきて
・どこへいったか
といったことを把握できると言われています。
◆嗅覚がすべてではない
「猿ならのぞく穴でも犬なら鼻を出す」という言葉があるのですが、必ずしも嗅覚だけに頼っているわけではありません。
久しぶりに会った人を見た瞬間に認識して反応したりします。
また匂いで分かっているにもかかわらず、わざわざ目で見て確認する犬もいます。
◆犬の聴覚
聴覚は嗅覚の次に鋭い感覚です。
人に聞こえない振動数の音まで聞こえるということは有名ですが、音の出る方向も正確に把握できることはご存知でしょうか?
1928年にエンゲルマンという人が行った実験なのですが、
直径5.75メートルの円形の周囲に60個のボール紙を置き、犬(シェパード)をその中央に座らせ、ベルのなったところのボール紙を選ばせる。
結果はおやつなどの報酬の有無に関係なく正確に反応したそうです。
ちなみに人間はわずか16個の音源も判定できなかったそうです(笑)。
ここから分かるように、犬は耳が良いです(笑)。
愛犬にどんな言葉を掛けてあげるか。あなたのわんちゃんはいつもあなたの言葉に耳を傾けています。これを意識するのとしないのとでは大きな違いがあると思いませんか?
◆犬の視覚
反対に視覚は人の方が鋭いです。犬は近視で色の判別もあまりできないと言われています。
800メートル先の動いている人の姿を見つけることも難しいそうです。
目で確認しているようで本当は耳や鼻で確認していたりします。
このように犬の感覚は
嗅覚→聴覚→視覚
の順番で強いことがわかります。
人間とは感覚が違います。これを踏まえてわんちゃんと接していくと良い関係が築けるかと思います。
今回も読んでくださりありがとうございました。
DogTrainingGINGA代表 上石圭一郎
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