しつけのきほん~ペットロスについて~
ドッグトレーナーの上石です。
今回はペットロスについて、私自身の経験も踏まえて記事を書いてみました。
◆ペットロスとは
ペットと死別するなどしたことがきっかけとして発生する疾患ないし心身の症状を言います。ひどい場合だとうつ、不眠、摂食障害を発症する場合もあります。(Wikipediaより引用)
犬と人間の関係性は昔と比べてかなり変化しています。昔は今よりも番犬、家畜といった使役動物としての側面が強かったですが今はどうでしょう?
ほとんどの方が犬=家族の一員だと答えられると思います。
ペットロスはより私たちとの距離感が近く、身近になったからこそのものであると言えます。
◆私の場合
私の場合、愛犬を2年前に亡くしたのですが一番感じたものは罪悪感でした。
もっとできることがあったのではないかという後悔の感情、自責の念でした。
当時私はトレーナーとしての仕事が忙しく、また実家を離れていたためあまり会うことができていませんでした。
亡くなったと連絡をもらった時のショックは相当のものでした。
私の場合は時間が解決してくれました。たくさん泣きましたし、心の中で愛犬に何度も謝りました。ですが時間が経つにつれ徐々に気持ちが楽になり、良い思い出として家族とも話せるようになりました。
もし、今愛犬を亡くされてどうしようもなくつらい思いをされている方がいらっしゃれば伝えたいです。自然と時間が解決してくれます。今は感情の向くままに身を任せて思い切り泣くこともこうかてきであると私は思います。
◆生前にできること
わんちゃんの命は人間よりも短いです。ほとんどの場合飼い主が愛犬を看取ることになります。言い方を変えれば看取るまでが飼い主の責任です。
愛犬の健康に気づかい定期的に病院を受診する。年に一回血液検査をすることをお勧めします。血液には情報が詰まっています。病気の早期発見につながります。
食生活も大切です。めちゃくちゃ高価なフードにする必要はありませんが、原材料や添加物に関する最低限の知識を持ち、選んであげることがわんちゃんの健康に繋がります。
精神面では愛犬との距離感が大切です。人間扱いし、溺愛することが必ずしもわんちゃんのためになるとは限りません。わんちゃんは家族の一員ではありますが人間ではありません。
例えば美味しいからと言って人間の食べ物をあげ過ぎると塩分過多になり健康を損ないます。人には人、犬には犬にあった生き方があります。
その中で最大限愛してあげる。そうすることでペットロスになりにくくなります。
◆亡くなった後
それでも亡くなった後は気分が落ち込みます。家族である愛犬が亡くなったのです。当たり前の感情です。
つらいときは知識のある、信頼できる人に話すと楽になります。また家族と思い出を共有することで楽になります。
私もそうでした。今でも定期的に思い出話に花を咲かせます。
◆ペットロスの人と話すとき
もしペットロスの人に相談を受けた場合、無理に慰めたり新しい犬を迎えるように言ったりはしないようにして下さい。
ただ話を聞いてあげる、思いを吐き出させてあげるだけでその人の力になれています。
静かに、寄り添うように話を聞いてあげてください。
いかがだったでしょうか?私も経験しましたが愛犬を亡くす喪失感は言葉に表せないくらい辛いものです。
一番大切なのはペットロスに関する知識、しつけトレーニングの知識、フード、病気の知識等、わんちゃんと生活するうえで必要な知識を持って日々愛犬と接することです。
自分のとってのベストを尽くすことで後悔がなくなりペットロスに陥りずらくなります。
皆さんが悔いなく愛犬と過ごせることを祈っています。
DogTrainingGINGA代表 上石圭一郎
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